• HOME
  • ビューティーサロンプロジェクト みなとみらい

Z世代がメインターゲットの脱毛サロン

「きれいになりたい」を応援するビューティーサロンプロジェクト みなとみらい


リビングタウンみなとみらい脱毛サロン「SAERA」

みなとみらいの新しい商業施設にオープンした脱毛エステサロン「SAERA」のコンセプトデザイン、内装デザインを担当しました。
綿密なデザインリサーチから導き出したコンセプトは、トレンドデザインのワクワク感を持ちつつも、どこかノスタルジックでリラクシブル。
「きれいになりたい、かわいくなりたい」と願う気持ちを表す高揚感を纏う空間に仕上がりました。

プロジェクトマネジメント・ディレクション:渡邊弓枝
インテリアデザイン・意匠設計:ガジリア恵理子・中武夏子
FFE:ガジリア恵理子・渡邊弓枝・長崎順子

デザインリサーチ
BABIDの商業デザインは、マーケティングリサーチとインテリアデザイナーならではのデザインリサーチを元に組み立てられます。
今回はZ世代~ミレニアル世代前半の女性をメインターゲットとし、彼女たちの日常と非日常の間にある「月に2,3回通いたくなる上質感」をベンチマークとしました。
そして脱毛エステの性質を理解した「繰り返し通うモチベーションを創出すること」をデザインの目的に設定しました。

デザインコンセプト
デザインリサーチで導き出された目的を達成すべくデザインコンセプトを構成します。
今回は脱毛サロンがもつポジティブなキーワードに着目。「自信」、ボディラインから連想される「カーブ」、脱毛後の肌の「なめらかさ」や「潤い」などをピックアップしました。

さらにそれらのキーワードの裏付けするストーリーとして美しさの象徴「ヴィーナス」の誕生とそれをスタイライズしたモチーフとして「SHELL(貝殻)」をコンセプトに据えたデザイン展開を行いました。

 

コンセプトデザインは建築にも見事に反映されています。シェルをモチーフにしたレイアウトは、空間のやわらかさを実現する上で最も重要な発想でした。

完成写真

■ウェルカムスペース

有機的なカーブをシンメトリーに配置。綺麗になるために来た、という高揚感を演出します。
PODのような待合スペースには「ヴィーナス」を象徴するコンテンポラリーアートを。
クライアントが保有していたアートから選定、ディレクションしました。キッチュなかわいらしさがブランドを象徴するマスコットになりました。

■アパレルコーナー

ウェルカムスペースの奥にはオリジナルブランドのアパレルコーナーも。
有機的なカーブのレイヤーが空間のやわらかさを演出します。

■廊下

■施術室

5つある施術室をつなぐのは、壁のカーブと、点在するアーチが愛らしい廊下。

個室(親子ルーム)

個室(ベーシック)

限られたスペースの中にもお化粧直しできるスポットと十分な収納を。実用性とデザインの面白さを兼ね備えた施術室になりました。また、今回採用したマテリアルはすべてサステイナブルをキーワードにセレクト。床はリノリウムシートとタイル、壁は塗り壁仕上げ、そして収納にはオーク突き板のリブ材を使用。妥協しないセレクトが本当の意味の美しさをユーザーに啓蒙します。

■トイレ

トイレは店舗の鏡。シェルをモチーフにした愛らしい空間になりました。

■外観

店舗を象徴する外装デザインには薄いピンクのグラデーションがかかったガラスフィルムを採用。
アーチのモチーフだけでなく曇り具合から色のかかり具合まで、オリジナルでデザインしました。
話題性のあるキャッチ―なエントンランスに。

インテリアデザイナー紹介

ガジリア恵理子
ストリートファニチャーや遊具などを作るメーカーで7年間設計業務を行なった後、広報部やウェブサイトのデザイン、動画広告のなど多様な制作現場にたずさわる。
下町工房で江戸指物技術を学んだことが転機となり、インテリアデザイナーとしての経歴をスタート。
現在は個人宅のリノベーションやホテル、レストランのデザインを行っている。
施工事例へ

中武夏子
都市計画事務所、店舗内装会社勤務ののち、渡独。ダルムシュタット工科大学建築家学科卒業後、福岡にて coa 設計室を設立。
飲食店やホテルなどの内装設計や⼾建住宅設計、造作家具デザインなど、建築設計からインテリアまでトータルなデザインを⼿掛けている。
施工事例へ

 

渡邊弓枝
不動産系インテリア会社にて5年間、年間最大100件のFFE業務を行う。
その後BABIDにて澤山乃莉子に従事。インテリアデザイン全般とデザインビジネス構築の現場を経験する。
現在は関連会社エイトノットアンドカンパニーのインテリア事業部マネージャーを兼務。
案件の開発や空間を基軸にしたデザインプロジェクトのマネジメント業務に携わる。
施工事例へ

長崎順子
国際的なビジネスフィールドでの経験を活かし国内のインテリア学校を卒業後、コーディネーターとしてのキャリアをスタート。
英国のInterior Design Schoolにてディプロマを取得。
現在は個人邸のリフォーム、FFEデザインなどを行っている。

澤山 乃莉子
BABID代表理事 インテリアデザインプロデューサー、インテリアデザイナー
一般社団法人 キュレーションホテル協会 代表理事
インテリアデザインカレッジ「澤山塾」主宰
本プロジェクトでは監修を担当。
明治大学で地理学、学芸員を修め、日本航空国際線CA、ホテル西洋銀座開設準備室から10年にわたるホテルマネジメントコンサルタントを経て1995年渡英。
インテリアデザイン、ソフトファニシング、ロンドン大学建築学科大学院で照明学、サザビーズでアートビジネスなどを学び、2001年にロンドンでデザインオフィスを起業。2017年まではロンドンで、住宅、商業施設、家具デザインなどを手掛け、それ以降は日本でデザインプロデュースを中心に活動。
「BIID Merit Award 2016」「英国商業会議所起業家賞2018」等、日英でのデザイン並びにビジネス部門での受賞やメディア掲載も多数。
プロ向け欧州トレンドレポート・デザイン塾主宰など、執筆、教育、講演分野でも活躍。
施工事例へ