BIID’s TOP DESIGNER
Stephen Ryan スティーブン・ライアン
スティーブン・ライアン・デザイン&デコレーション代表
クラシカルでありながら、前衛的な空間を演出
相反するものの融合から新しい世界観を創造するスティーブン・ライアン氏。
日本の伝統工芸や現在の日本の革新的なプロダクトへの関心も高い。
スティーブン・ライアン・デザイン&デコレーションは、英国内外において、住宅、商業施設、デザインホテル、船、ジェット機など、幅広いジャンルの高級物件の建築・装飾を手掛けている。そのデザインの特徴は、常にコンテンポラリーでありながら、左右対称、バランス、完璧な規模などクラシカルなデザインの基本を踏襲している。そして、素晴らしい色使いや織を重ねることで、クラシカルと前衛、自然と人工、音と静寂など、相反するものを同時に表現することにある。そこにはウィットやドラマのある、特別な空間が出現する。
クライアントのニーズ、予算、工期にあわせて、カスタムメイドのサービスを行う同社の仕事は、最上級の仕様、質、そして時代を経ても変わらないデザインの代名詞となっている。
ライアン氏自身は、プライベートでも何度も日本を訪れているといい、デイビットヒックスインターナショナルのデザイナー時代には、ホテルオークラ・アムステルダムの改装や、東京のホテルオークラの900の客室とスイートルームのデザイン、ハナエモリの住宅物件を手掛けるなど日本との関係も深い。そして「日本の伝統技術や工芸品を再発見すると同時に、日本の革新的な工業製品、工芸品、デザイン性のある素材を探したい」と言う。また、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、UKチームは競技だけでなく、インテリアデザインとデコレーションの分野でもマジックを魅せたい」と意欲的だ。
■施工事例
スティーブン・ライアン氏の英国でのごだわりの自宅が紹介されています。
イギリス情報専門誌RSVP第22号『モダンブリティッシュインテリア』
高級住宅からホテル、レストラン、船、ジェット機まで、世界中の幅広い分野で活躍するデザイン業界歴36年のデザイナーの「究極の家」を訪ねます。